モナコに学ぶ、持続可能な統合型リゾートの運営
環境に優しい魅力的な街づくりを支援
2015年9月に国連で持続可能な開発目標(SDGs)が採択されてから、日本でも政府が中心となって、企業・自治体・各種団体を巻き込み、持続可能な開発への取り組みが進められています。しかし、SDGsの達成度・進捗状況に関する国際レポートによると、2020年度版世界のSDGs達成度ランキングにおける日本の順位は17位という結果で、2017年の11位から下降傾向です。特に気候変動、海洋・陸上の持続可能性、ジェンダー平等、パートナーシップなどが大きな課題と指摘されています。GEGは、今後日本で事業を展開するにあたって、こうした様々な社会的課題の解決に尽力することで、IR運営企業として社会的責任を果たしていきたいと考えています。そしてパートナー企業のモンテカルロSBM(以下SBM)とともに、持続可能な統合型リゾートの運営を実現することを目指しています。
SBMは、品質の高さや持続可能性を追求し、エコツーリズムを推進
SBMは、数十年間にわたり、環境保全や社会的課題に関する様々な取り組みに携わってきました。ラグジュアリーリゾートと持続可能性は、相容れないものではなく “質を重視する”といった観点から、実は多くの共通点があると考えています。これまでSBMは、廃棄物の削減、リサイクル、エネルギー・水の保全、持続可能な調達、クリーン・モビリティの展開、生物多様性の保全など、責任あるIR運営に幅広く取り組んできました。
多岐にわたる持続可能な開発プログラムを展開し、社会貢献活動を強化
例えば、再生可能エネルギーを導入し、海水を熱源に利用したヒートポンプシステムによってリゾート全体で使用される電力を供給しているほか、GEGも同様に採用している取り組みとして、施設内の照明の大部分を環境に優しいLEDライトに変更しました。
またモナコ大公アルベール2世が、海洋資源保護を重要視していることから、SBMは、地域団体と密に協力し水質汚染リスクを監視し、保護種の繁殖などを支援しています。8月には水産資源の持続可能な消費を推奨する「ミスター・グッドフィッシュ」プログラムと提携しました。
さらに節水への取り組みも強化しています。2007年から、節水設備を導入し、水使用量の適正管理を行うことで、35%削減することができました。廃棄物削減の取り組みとして他に、プラスチックの排除、デジタル化による紙の使用量削減にも注力しています。SBMは、これらの継続的なコミットメントにより、これまでにオテル・ドゥ・パリ・モンテカルロ、オテル・エルミタージュ・モンテカルロ、モンテカルロ・ビーチ、モンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾートの4つの代表的なホテルで観光業界の環境に配慮した認証プログラム「グリーングローブ認定証」を獲得しています。
人と環境に優しい施設を運営しているとして、SBMは「グリーン・グローブ認定」を取得
GEGとSBMは、企業理念を共有するパートナーであり、環境保全やSDGsに関する様々な課題の解決に向けて共に取り組んでいます。日本市場においても、持続可能な環境づくりを事業戦略に織り込み、環境負荷の低減、安全で健やかな未来の創造に向け、エネルギー消費削減や再生可能エネルギー導入、水・資源の使用量削減などの環境課題の解決に貢献していきます。