進化し続ける統合型リゾート、モンテカルロSBM
150年にわたりモナコの発展に大きく寄与
地中海コートダジュールに位置するモナコ公国は、世界でも有数の洗練された高級リゾートとして人気が高く、小さな都市国家でありながら観光産業において大きな成功を収めています。これによって、国民には著しい繁栄がもたらされ、一人当たりのGDPは約2,000万円という非常に高い水準にあります。
オテル・ドゥ・パリ・モンテカルロのダイヤモンドスイート、プリンス・レーニエ3世
GEGのパートナー企業であるモンテカルロSBM(以下SBM)は、欧州ハイエンド向けの観光業界における主要事業者であり、150年以上の歴史を持つモナコ随一の統合型リゾートを運営しています。モナコの観光産業発展の歴史はこのSBMなくしては語れません。
世界初の統合型リゾートが誕生した約150年前、モナコは観光資源に乏しく、農業が主な産業でした。当時のモナコ公国シャルル3世は、財政難克服のためにモナコをヨーロッパ有数のリゾート地へと変貌させるべく都市開発に注力しました。その後フランス人実業家フランソワ・ブランがこの開発に参画し、SBMの前身となる会社を立ち上げ、世界有数の高級リゾート開発・運営のために大きな役割を果たしました。
フランソワ・ブランは、1863年に、パリのオペラ座を手がけたシャルル・ガルニエが監修した壮大な「カジノ・ドゥ・モンテカルロ」、翌1864年にはモナコを代表する豪華な「オテル・ドゥ・パリ・モンテカルロ」を完成させました。これによって、欧州全域からレジャーを楽しむ人々がモンテカルロに集まるようになり、一年を通して温暖な地中海性気候とも相まって、大変人気なリゾート地となりました。その後ゲーミングに加え、多様なホテル、オペラハウスなどのエンターテインメント施設、海辺の立地を生かしたタラソテラピーなど、ホスピタリティ溢れる豊富な選択肢を提供することで、世界中から洗練されたお客様がモナコに集まるようになり、20世紀にはひときわ眩い輝きを放ち貴族や王族にも人気の社交場へと変貌を遂げました。
モンテカルロSBMの150年の歴史をまとめた動画
現在モナコでは、F1モナコグランプリなどのスポーツイベントや夏の音楽フェスなど年間に合計700件以上のイベントが開催され、SBMには世界中から多くの観光客が訪れています。お客様は、イベントの他にも、宿泊、食事、ウエルネス、ガラパーティ、オペラ、コンサート、バレエなど、様々なエンターテインメントや体験を楽しむことができるため、SBMのノンゲーミング部門の売上は全体の57%に達しています。
住宅、オフィス、MICE施設、ショッピングモールなど多様な施設を含む「ワンモンテカルロ」
SBMでは、持続可能な事業運営と次世代の都市づくりの一環として、施設のリノベーションや増設を適宜進めています。昨年は、「オテル・ドゥ・パリ・モンテカルロ」の大々的なリノベーションにくわえ、住宅、オフィス、MICE施設、レストラン、ショッピングモールを有する7棟の新しいビル群から構成される新区画「ワンモンテカルロ」を開業しました。
SBMは、モナコ政府および統合型リゾートを運営するコミュニティとビジョンを共有し、地元企業との強力なパートナーシップを構築することが、モナコの観光業の発展において非常に重要な意義をもっていると捉えています。この姿勢は、地域社会への還元を約束するGEGの企業哲学や、マカオ政府のビジョン実現に貢献するという考えにも共通するものです。GEGは、日本においても戦略的パートナーであるSBMおよび様々な日本企業と協働し、持続可能な統合型リゾート開発と運営をすることで、政府が目指す観光立国化を実現し、日本の経済発展に貢献したいと強く願っております。