【決算発表】健全な財務体質で、4月の配当金支払いおよび日本市場への投資も継続
ギャラクシー・エンターテインメント・グループは、2019度通期決算発表において、引き続きバランスシートが健全で、流動資産が523億香港ドル、ネットキャッシュは517億香港ドルを達成。2019年は2回の特別配当を実施し、2020年4月にも1株あたり0.45香港ドルの特別配当を実施する予定です。
2019年通期では、純売上高は前年比6%減の519億香港ドル、調整後EBITDAは前年比2%減165億香港ドル、株主に帰属する当期純利益は前年比3%減の130億香港ドルでした。グループ全体の第4四半期では、純売上高は前年同比8%減の130 億香港ドル、調整後EBITDAは前年同比6%減の41億香港ドルでした。
2019年のマカオ訪問客数は前年比10%増の3,940万人を記録し、GEGの客層もVIPからマスへシフトしています。ゲーミング部門でもマスは堅調で、マステーブルドロップと勝率がともに上昇したため、グループ全体の勝ち金も通期で前年比7%増の25億香港ドルに伸びました。ギャラクシー・マカオの5つのホテルは第4四半期のみ、スターワールド・マカオとブロードウェイ・マカオのホテルは通期・第4四半期とも、客室稼働率が事実上100%を記録。ノンゲーミング部門の好調につながり、前年比4%増の55億香港ドル増。グループ全体の収益を押し上げました。
一方で、昨年のマカオ市場を振り返ると、米中の貿易摩擦や世界経済の減速、制度改定に伴うVIPフロアの禁煙化、地域市場の競争激化、香港での騒乱などの問題が頻発。GGRも通期では前年比3%減の2,839億香港ドル、第4四半期では701億香港ドル。これは前年同比で8%減の数字ですが、前四半期比では2%増になります。
GEGはいま多くのプロジェクトを進めており、2019年にギャラクシー・マカオ、スターワールド・マカオで15億香港ドルの施設増強を行い、「ギャラクシー・インターナショナル・コンベンションセンター」「ギャラクシー・アリーナ」「アンダーズ・マカオ」を含むギャラクシー・マカオ第3期・第4期開発事業を進めています。
GEGの新規プロジェクトの目玉は、やはり日本におけるIR開発です。GEGのプロジェクトは日本経済にとっても大きなインパクトとなります。今後も日本における開発チームの増強をはかりつつ、モンテカルロSBMや日本のパートナーとともに、世界最高のIRの実現を目指して取り組んでいきます。