2020年3月 GALAXY JOURNAL 目次:
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ハイライト
「コロナウイルス中小企業支援債」に1億香港ドル(約13億8千万円)を出資、日本への投資を継続
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、ギャラクシー・エンターテインメント・グループは、これまでに従業員ならびに地域コミュニティに対して、早急かつ柔軟な対策を実施してきました。マカオと湖北省に合計2,500万パカタ(3億4千万円)の寄付、マカオ政府や近隣自治体に対して100万枚のマスク贈呈を行ってきたほか、中小企業を支援するソーシャルボンドを発行するなど、地域の様々な団体と連携し、感染拡大防止に向けた取り組みを続けてきました。このソーシャルボンド「コロナウイルス中小企業支援債」は、ウイルスで事業に影響を受けている地元中小企業への支援を目的として、中国銀行マカオ支店(BOCマカオ)が発行したもので、GEGは3月8日、1億香港ドル出資することを発表しました。
支援債はマカオ政府の要請を受けてBOCマカオが発行した初の特別債で、地元中小企業がウイルス関連で受ける経営への影響をカバーするほか、医療サービス関連企業および医療用品・医療機器製造の中小企業への融資を通じて、医療製品の現地生産・現地供給を促すことなどを目的としています。
GEGは従来より地域住民から積極的に雇用を募り、調達や購買をはじめ様々な分野で地元中小企業と共同でIRの運営を行ってきました。GEGのフランシス・ルイ副会長は支援債への出資について「多くの地元企業がウイルス封じ込めに向けて尽力している。支援債はその取り組みに役立ててほしい。世界的にも困難な時期が続いているが、このような時こそ一致団結し、市場を回復させることが大事だ。そしてこの危機をチャンスに変えていきたい。」と話しました。
また、テナントとして地元企業が多く入居していることから、2月分のGEGのIRにおける全てのテナント料の免除などを柱とする支援パッケージを発表しました。会見にはマカオ政府を代表してレイ・ワイノン経済財務長官が立ち会い、BOCマカオのリー・グアン ゼネラルマネージャーはGEGの取り組みについて「ウイルス予防や地域経済の回復に貢献する」と高く評価。GEGとの連携強化を表明しました。
また、テッド・チャンCOOは次のように語っています。「GEGはマカオ政府やBOCマカオ、地域の関係機関と連携しながら、地域社会がウイルスの被害から立ち直り地元経済が回復するため、さまざまな支援策を続けてきました。今後も、GEGは日本市場への投資を継続し、日本のみなさまと協業しながら地域コミュニティの活性化に尽力できましたら幸いです。コロナ感染拡大が続く中、日本政府が東京オリンピック・パラリンピックの延期を決めたことは難しくも賢明な判断だったと思います。改めて、2021年に開催される試合を、日本ならびに世界中のみなさまと心待ちにしています。」
ファイナンス
【決算発表】健全な財務体質で、4月の配当金支払いおよび日本市場への投資も継続
ギャラクシー・エンターテインメント・グループは、2019度通期決算発表において、引き続きバランスシートが健全で、流動資産が523億香港ドル、ネットキャッシュは517億香港ドルを達成。2019年は2回の特別配当を実施し、2020年4月にも1株あたり0.45香港ドルの特別配当を実施する予定です。
2019年通期では、純売上高は前年比6%減の519億香港ドル、調整後EBITDAは前年比2%減165億香港ドル、株主に帰属する当期純利益は前年比3%減の130億香港ドルでした。グループ全体の第4四半期では、純売上高は前年同比8%減の130 億香港ドル、調整後EBITDAは前年同比6%減の41億香港ドルでした。
2019年のマカオ訪問客数は前年比10%増の3,940万人を記録し、GEGの客層もVIPからマスへシフトしています。ゲーミング部門でもマスは堅調で、マステーブルドロップと勝率がともに上昇したため、グループ全体の勝ち金も通期で前年比7%増の25億香港ドルに伸びました。ギャラクシー・マカオの5つのホテルは第4四半期のみ、スターワールド・マカオとブロードウェイ・マカオのホテルは通期・第4四半期とも、客室稼働率が事実上100%を記録。ノンゲーミング部門の好調につながり、前年比4%増の55億香港ドル増。グループ全体の収益を押し上げました。
一方で、昨年のマカオ市場を振り返ると、米中の貿易摩擦や世界経済の減速、制度改定に伴うVIPフロアの禁煙化、地域市場の競争激化、香港での騒乱などの問題が頻発。GGRも通期では前年比3%減の2,839億香港ドル、第4四半期では701億香港ドル。これは前年同比で8%減の数字ですが、前四半期比では2%増になります。
GEGはいま多くのプロジェクトを進めており、2019年にギャラクシー・マカオ、スターワールド・マカオで15億香港ドルの施設増強を行い、「ギャラクシー・インターナショナル・コンベンションセンター」「ギャラクシー・アリーナ」「アンダーズ・マカオ」を含むギャラクシー・マカオ第3期・第4期開発事業を進めています。
GEGの新規プロジェクトの目玉は、やはり日本におけるIR開発です。GEGのプロジェクトは日本経済にとっても大きなインパクトとなります。今後も日本における開発チームの増強をはかりつつ、モンテカルロSBMや日本のパートナーとともに、世界最高のIRの実現を目指して取り組んでいきます。
メディア
モンテカルロSBMインターナショナル マシュレル マネージング・ディレクターのインタビュー「SankeiBiz」に掲載
ヨーロッパ随一の統合型リゾートとして知られるモナコ・モンテカルロ。モンテカルロSBMインターナショナルジャン=ルイ・マシュレル マネージング・ディレクターの紹介記事が「SankeiBiz」で紹介されました。
モナコ公室は、女優としても名高い故グレース・ケリー公妃をはじめ、親日的として知られています。モナコの日本庭園は亡き王妃を偲んだ夫のレーニエ3世公により1994年に創設されたもの。両殿下の長男で現モナコ大公であるアルベール2世公はボブスレー選手として長野五輪に出場し、昨年の天皇陛下即位礼では公室ご一家で来日。モンテカルロSBMもモナコ公室との縁が深く、創設は1863年に当時のチャールズ3世公によるもので、アルベール2世公は現在の筆頭株主になります。マシュレル氏は「われわれは日本の文化を尊重している」としたうえで、「世界でも最も古いIR事業者で、IRが地域に文化として根付いている」と語ります。
モナコが世界各国から観光客を惹きつけるのは、多くのリゾート施設を持つことに加え、ブランドイメージを確立できたことも大きな理由。F1グランプリやモンテカルロ・ロレックス・テニスマスターズなどがその最たる例です。制度上でも事業者は厳格な規制が敷かれ、違反には厳しい罰則があります。マシュレル氏は「日本でも規制を順守していく」と誓っています。
マシュレル氏はギャラクシー・エンターテインメント・グループについて「世界的に見て最も成功しているIR事業者だ」と指摘。GEGとモンテカルロSBMは日本のIR開発での戦略的パートナーシップを結んでおり、共同で世界に誇る日本のIRを提案してまいります。
「SankeiBiz」に掲載されたモンテカルロSBMジャン=ルイ・マシュレル マネージング・ディレクターの紹介記事は、下記のアドレスからご覧ください。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200306/bsc2003060500011-n1.htm